糖尿病
【目次】
「糖尿病診療」の現状
現代において、「糖尿病」は、世界的に増加の一途をたどっており、今後も加速度的に増加していくことが予想されています。
高齢化を迎える日本では、その傾向がより顕著になると考えられています。これらを食い止めるために、日本糖尿病学会を始めとする、糖尿病専門医の医師たちが、様々な試みを行っています。
しかし、現実には、糖尿病専門医の数も足りなく、抑えきることはできていません。
実際、患者様は、糖尿病専門医のいる大病院に通院されており、混雑しています。長い待ち時間や交通の不便があるにも関わらず、大病院に頼らずにはいられないのが現状なのです。
当院の「糖尿病診療」の強み
「糖尿病診療の現状」を踏まえて、当院の糖尿病診療の強みは6つです。
①糖尿病専門医・指導医による専門的な糖尿病診療
②大病院に準じた検査体制
③糖尿病合併症の早期発見・早期治療
④個々の「病態」と「病期」を考えた治療
⑤最低限の薬による治療
⑥高度な機器を使った治療
①「糖尿病専門医・指導医」+「総合内科専門医」
院長の種市春仁医師は、岩手医科大学病院に勤務していた2007年に「糖尿病専門医」、2012年に「糖尿病指導医」を取得しました。
「糖尿病専門医」は、糖尿病に詳しい医師のことですが、「糖尿病指導医」とは、糖尿病専門医の中でも、研修医師に対して糖尿病診療を指導する立場にある医師のことであり、「医師が医師を指導する」もので、糖尿病診療において、熟練した医師の証となるものです。
糖尿病の原因や重症度は、個々で違います。一人ひとり、その時そのときで、糖尿病の状態は違うのです。
そのため、きちんと個々の糖尿病の病状を見極めたうえで治療を行う必要があるのです。
何でもかんでも血糖値を下げる薬を飲めば、すべてが解決するわけではありません。
短期的には血糖値がよくなったとしても、やがてまた悪化します。
糖尿病専門医・指導医は、その点を重要視して、中長期目線で治療をします。
そして、糖尿病専門医・指導医として、常に、最新の治療を取り入れることで、あなたにとってより良い治療を提供いたします。
それだけではありません!
さらに、院長は、糖尿病専門医・指導医だけではなく、日本内科学会認定の『総合内科専門医』の資格を持っており、内科全般の総合的な知識と技術をもとに、あなたが不安に思っている糖尿病合併症・併発症の発症予防も視野に入れながら、検査・治療を行います。
メリット
✔ 糖尿病の最新かつ専門的な治療が受けられる
✔ 短期的ではなく中長期的な視野での糖尿病治療が受けられる
②大病院に準じた検査体制
「クリニックは、検査設備が大病院に比べて整ってないのではないか?」と不安に思っている方は多いと思います。
当院では、そのような不安を解消すべく、大病院に準じた検査機器を院内に導入しています。
血糖値や血糖値の平均点である「HbA1c」は測定機器により誤差が出やすいものであり、正確に測定するためには、高度な医療機器が必要です。そして、検査結果がでるスピードもより迅速に行うことができます(血糖値、HbA1c同時測定し、約3分で結果が出ます)。
これにより、わずらわしい待ち時間も短縮いたします。
メリット
✔ 精度の高い検査機器で糖尿病検査が受けられる
✔ 血糖値、HbA1cの検査結果が、3分でわかる
③糖尿病合併症の早期発見・早期治療
糖尿病の一番恐ろしいところは、合併症を併発する事です。
最悪、失明や足切断、人工透析になることもあり、絶対にそうなってはいけません!
しかし、あいまいな血糖コントロールや合併症の検査をしていないと、知らない間に進行し、気づいたときには手遅れになっていることもあります。
糖尿病診療で大事なのは、血糖コントロールだけではなく、普段から合併症の検査を行っているかが重要です。
つまり、早期発見、早期治療を行っているかです。
当院では、糖尿病専門クリニックとして、糖尿病合併症の検査を定期的に行っており、早期発見・早期治療をすることで、合併症を進行させないようにし、最悪の事態を防ぐよう努めております。
メリット
✔ 糖尿病合併症を早期発見できる
✔ 糖尿病合併症を進行させない
④個々の「病態」と「病期」を考えた治療
糖尿病は、主に4つのタイプがあります。
①1型糖尿病
②2型糖尿病
③妊娠糖尿病
④その他の糖尿病
これらの共通項は、「すい臓に障害」が起きることです。
一口に「糖尿病」と言っても、すい臓の障害程度や高血糖の原因に違いがあります。それを「病態」といいます。
一方、糖尿病は、慢性的に続く病気であり、その時、その時で病状が変化していきます。
このような時間的変化を「病期」といいます。
「特に、生活変わっていないのに最近血糖値が高くなってきた?」「最近、薬の効きが悪くなってきた気がする?」等の経験をした方もいるかもしれません。
糖尿病は、きちんと個々の病状を見極めずに治療したり、ずっと同じ治療をしていたりしていると、うまくいかなくなることがあります。
個々の「病態」と「病期」を考慮しながら、治療方針を組み立てていくことが重要なのです。
当院では、糖尿病専門医・指導医が専門的な知識と経験のもと、あなたに適した治療を随時行うことで、良好な血糖コントロールとその維持に最大限努めています。
メリット
✔ 血糖コントロールがつきやすい
✔ 個々の状況によって治療方針を組み立てる
⑤最低限の薬による治療
糖尿病の治療において、薬は大変重要なものです。しかし、糖尿病の薬は、血圧やコレステロールの薬みたいに、飲めば必ず良くなるものではありません。
「病態」や「病期」を考慮せず、やみくもに飲んでいると、うまくいかないこともあるのです。
「薬がどんどん増えてくなぁ。大丈夫かな?」と思った事がある方もいるのではないでしょうか。
そうならないためには、あなたの「病態」合った薬を飲む必要があるのです。そして、あなたの「病期」によって薬を変更することも必要なのです。
そして、もう一つ、薬を飲む前にやらなければいけない大事なことがあるのです。
それは、「食事療法」です。
これをやらずに薬を飲んでいては、せっかくの薬なのに効きません。「効かないのであれば、薬を増やしましょう!」となってしまうのです。
当院では、正しい「糖尿病食事療法」を提供し、最低限の薬による治療を推奨しています。
メリット
✔ 最適な糖尿病の食事療法が学べる
✔ 少ない薬の量で血糖コントロールができる
⑥高度な医療機器を使った治療
糖尿病の4つのタイプの中で、1型糖尿病の方は、インスリン注射を中心とした血糖コントロールが必要になってきます。
インスリン注射は、本来、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンが欠如もしくは減少した状態に対して、外から補充するのが目的です。
しかし、1日4回の自己注射や血糖測定、針を指したり等、大変なことが多く、また、現在のインスリン注射だけでは、良好な血糖コントロールを保ち続ける事が困難な方も多く見られます。
このような問題に対して、高度な医療機器を使って血糖コントロールする方法もあります。
それが「持続皮下インスリン注入療法(CSII)」です。
インスリンを自動で皮膚の下に注入してくれる装置であり、トランプカードくらいの大きさです。
これを使用することにより、毎回、注射の度に針を刺したりするつらさもなく、さらに、より良い血糖コントロールを保ちやすいという利点があります。
ただし、このような高度な医療機器を扱うクリニックは少なく、大病院に頼らざるを得ないのが現状です。
当院では、大病院と同じ高度な医療機器を扱っており、専門的な糖尿病治療を追求しています。
メリット
✔ 1型糖尿病の専門治療が受けられる
✔ 精密なインスリンポンプによる治療が受けられる
当院の「診療システム」の強み
糖尿病は、コントロールが大事な病気であり、健康的な人生を送るためには、長く上手につきあわなければなりません。
しかし、忙しい日々の中で、通院を継続するのはとても大変な事です。
そこで、当院では、できるだけ患者様の時間と労力を減らすために、デジタル化を中心としたスマートな診療システムを構築しました。
当院の診療システムの強みは6つです。
①WEB予約システム
②WEB問診システム
③顔認証資格確認システム
④オンライン遠隔診療システム
⑤院内処方
①WEB予約システム
24時間、いつでもスマホで予約を取ることが可能です。日中忙しく、予約を取り忘れても、夜にゆっくりお家でスマホから診療予約をとることができます。
メリット
✔ いつでも予約が取れる
✔ 待ち時間が減る
②WEB問診システム
初診の方で、あらかじめスマホで問診内容を入力しておくとその内容が、自動的にクリニックのカルテに入ります。
受診当日は、問診票の記載の時間がなくなり、時間短縮になります。
メリット
✔ 院内での問診票記入が不要
✔ 待ち時間が減る
③『顔認証資格確認』システム
皆様が病院を受診したときに、保険証の確認をされると思いますが、実は、その確認の時間が、皆様をお待たせする原因にもなっております。
2021/10から、マイナンバーカードが保険証代わりになるようになりましたが、これは、お待たせする時間短縮にもつながります。
マイナンバーカードがなくて、今まで通り、保険証を使用するとしても皆様の待ち時間短縮になるため、当院では、早期の設置を決めました。マイナンバーカードを持ってない方は、今まで通り保険証を持参してください。
※ 『顔認証資格確認』システムは、現在、準備中ですのでマイナンバーカードは使用できません。
メリット
✔ 保険証がいらなくなりマイナンバーカードに統一
✔ マイナンバーカードだと、より便利になる
④『オンライン遠隔診療』システム(準備中)
「どうしても、仕事が忙しくて受診できない!」という方もおられると思います。そのような方向けに、オンライン診療を導入しました。
毎回できるわけではありませんが、どうしても受診できないけど、薬がなくなって困るといった場合に、このオンライン診療が便利です。
スマホ一つで医師とつながり、処方箋が送られてきます。
※オンライン遠隔診療システムは、現在準備中です。
メリット
✔ 受診しなくても薬がもらえる
✔ 忙しい時に便利!
⑤院内処方
通常、クリニックに受診すると、ほとんどのところは「院外処方」です。しかし、これが、待ち時間を多くし、かつ、皆様の医療費の負担になっているのです。
当院では、時間と労力と医療費の負担を減らすために、「院内処方」を導入いたします。
これにより、クリニックから薬局への移動、ダブル会計、医療費負担等の問題点を解決します。ただし、薬の内容や在庫状況によっては、院内処方ができないこともありますのでご了承ください。
メリット
✔ 時間の無駄が減る
✔ 労力の無駄が減る
当院の糖尿病診療の流れ
当院の糖尿病診療の流れは以下の通りです。
初診
以下のような理由で受診されることが多いと思います
✅健康診断で血糖値が高いと言われた
✅病院の検査で血糖値が高いと言われた
✅糖尿病症状がある
✅血糖コントロールがうまくいかない
✅正しい食事療法を知りたい
✅薬が多いので減らしたい
✅インスリン注射を中止したい
このような理由で当院を初めて受診される方は、まず、問診を行いますので、詳しい話を聞かせてください。
①問診
医師もしくはスタッフが、詳しいお話をお伺いします。
②診察
医師が問診をもとに、診察や追加の質問を行います。
③血糖値、HbA1c、尿検査、身体測定、血圧測定等の必要な検査を行います。
(初診時は、食事をしてきても構いません。初診時に詳しい検査をご希望の場合は、午前中に朝食抜きで受診してください)
④検査結果をもとに、再度診察を行い、今後のあなたの治療方針の概要についてご説明します。
2回目の受診
①初診時の最後に、次回の受診日と受診時間、食事の有無についてスタッフから説明があります。それに従い2回目の受診をするようにお願いします。
②受診したら、血糖値、HbA1c、身体測定、尿検査(必要時のみ)、血圧測定を行います。個人により、検査内容が追加になります。
③結果が出たら、診察になり、結果説明と今後の治療方針(治療継続・見直し)について説明があります。
3回目以降の受診
①前回の受診時の最後に、次回の受診日と受診時間、食事の有無についてスタッフから説明があります。それに従い2回目の受診をするようにお願いします。
②受診したら、血糖値、HbA1c、身体測定、尿検査(必要時のみ)、血圧測定を行います。個人により、検査内容が追加になります。
③結果が出たら、診察になり、結果説明と今後の治療方針(治療継続・見直し)について説明があります。
④糖尿病合併症・併発症の検査を定期的に行います。
検査が行われる前の受診日に、スタッフから次回の検査内容について説明をいたします。
通院頻度
①初診後、数カ月は、月に1回の受診をおすすめします。血糖コントロールが安定するようでしたら、2ヶ月に1回の通院でも大丈夫です。
②様々な事情により、どうしても通院できない時は、スマホによる遠隔診察(オンライン診療)も可能です。
③1型糖尿病の方や2型糖尿病でも血糖値が変動しやすい方は月1回の通院をおすすめします。
診察費用(診察料+検査料)1回分
3割負担の場合
①内服薬による治療をする方
おおよそ、2000~3000円くらい
②インスリン注射、GLP1注射による治療をする方
おおよそ、5000円前後
③内服薬+注射による治療をする方
おおよそ、5000円前後
※薬代は別途かかります
糖尿病合併症・併発症検査
①神経障害の検査
半年に1回「神経伝導検査」を行います。おおよそ2000円前後
②腎症の検査
半年に1回「尿アルブミン検査」を行います。おおよそ400円前後
③網膜症の検査
年に1回眼科受診してください
④動脈硬化検査
年に1回「頸動脈エコー検査」を行います。おおよそ1500円前後
大病院との連携システム
通院中に、精密検査が必要な疾患が見つかった場合や入院が必要な場合は、速やかに、最適な病院をご案内します。
当院は、下記病院と連携しております。
✔ 東北大学
✔ 東北医科薬科大学
✔ 国立病院機構仙台医療センター
✔ 仙台市立病院
✔ 東北労災病院
✔ 宮城県立こども病院