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予防接種

当院の予防接種

 

 

【予防接種価格表】1回の接種価格です (2024/7/1改定)

項目 価格

麻疹ワクチン(生)

現在、出荷調整のため取り扱っておりません。

6,000円

(税込6,600円)

風疹ワクチン(生)

6,000円

(税込6,600円)

麻疹・風疹(MR)ワクチン(生)

現在、出荷調整のため、数に限りがあります。

9,000円

(税込9,900円)

水痘ワクチン(生)

7,000円

(税込7,700円)

ムンプスワクチン(生)

6,000円

(税込6,600円)

A型肝炎ワクチン(不活)

7,000円

(税込7,700円)

B型肝炎ワクチン(不活)

6,000円

(税込6,600円)

肺炎球菌(不活);市の補助あり 5,000円
肺炎球菌(不活);市の補助なし

9,000円

(税込9,900円)

帯状疱疹ワクチン(不活)

20,000円

(税込22,000円)

インフルエンザワクチン 未定

 

 

世の中には、無数の細菌やウイルスが存在します。人間と共存しているのもあれば、害を及ぼすものもあります。

 

害を及ぼすものに感染すると命にかかわることもあるため、それらの敵から体を守る必要があります。それが、予防接種です。

 

日本では、以前から国として「予防接種政策」を行ってきており、幼少の頃に、様々な予防接種を受けるような体制が整っています。

 

しかし、幼少のころに予防接種を行ったとしても、その効果が一生続くことはかなり少なく、ほとんどのものが、時間とともに効果が薄れてしまいます。

 

そして、成人になってから、実習や仕事で、予防接種が必要になることがある方がたくさんいます。

 

麻しん(はしか)、風しん(はしか)、水痘(水ぼうそう)、ムンプス(おたふくかぜ)等の予防接種は、医療関係や保育関係の方の実習や仕事で必要になります。

 

しかし、こういった予防接種は、たくさんの種類があり、それぞれ回数やタイミング、さらに今まで予防接種を行った回数や抗体がどれくらいあるか等、様々な要因を加味して、それぞれのやり方を決める必要があります。

 

例えば、インフルエンザウイルスのように、毎年行わなければいけないものや、10年間は打たなくていいものなどがあります。

 

また、予防接種を受ける前に、抗体検査を行って、自分にどれくらい抗体があるかを調べてから打つこともあります。

 

いずれにしろ、予防接種を行う時は、必ずよく医師と相談して行うようにしてください。

 

ワクチンは、それぞれの病気に対する予防のために行うものです、以下、それぞれの病気について解説します。

【麻疹】

一般的には「はしか」と呼ばれるものになります。発熱や咳、鼻水といった風邪症状と発疹が出るのが特徴です。肺炎や脳炎といった重い合併症を発症することもあります。感染力は極めて強く、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症すると言われています。1回の予防接種でほとんどの人が免疫を獲得することができ、2回の接種を受けることで1回の接種では免疫が付かなかった方の多くに免疫を付けることができるとされています。

 

【風疹】

麻疹に似ている症状が出て、短期間で治ることから「三日はしか」と呼ばれています。発熱を伴う風邪症状、発疹、リンパ節腫脹がみられるのが特徴であり、麻疹と同様感染力が強いです。特に妊娠初期の妊婦さんが感染すると、産まれてくる赤ちゃんが先天性風疹症候群という障害をもって産まれる可能性があります。必ず妊娠前に風疹抗体検査を受け、必要であればワクチンを打つことをお勧めします。1回の予防接種でほとんどの人が免疫を獲得することができ、2回の接種を受けることで1回の接種では免疫が付かなかった方の多くに免疫を付けることができるとされています。

 

仙台市から助成が受けられる方もおられますので、詳しくは仙台市のホームページを参照ください。

妊娠をご希望の方  → 風しん抗体検査を無料で実施しています|仙台市 (city.sendai.jp)

成人男性の方    → 風しんの抗体検査・予防接種を無料で実施します(成人男性)|仙台市 (city.sendai.jp)

 

【水痘】

一般的には「みずぼうそう」と呼ばれるものになります。帯状疱疹ウイルスによって引き起こされ、発熱や発疹(皮膚の表面に赤く斑点がつく)ことから始まり、水疱、膿疱を経てかさぶたになり治癒するとされています。子どもだけではなく、成人で発症することもあり重症化のリスクが高いと言われています。

1回の予防接種でほぼ100%予防できると言われています。

 

【流行性耳下腺炎】            

一般的には「おたふくかぜ」と呼ばれるものになります。唾液を分泌する耳下腺(耳の前から下)と顎下腺(顎の下)が腫れ、発熱や押したとき、つばを飲み込んだときに痛みがでるのが特徴です。発症し得る合併症は、脳の髄膜にウイルスが侵入することで髄膜炎を引き起こしてしまう他、膵炎や難聴、男性は精巣炎、女性は卵巣炎といった合併症を発症することがあります。

 

【A型肝炎】

A型肝炎ウイルスは糞便中に含まれており、A型肝炎ウイルスに汚染された水や食べ物を摂取することで感染します。そのため、衛生状況がA型肝炎の流行に深く関連しており、衛生環境の整備されていない発展途上国を中心として流行が確認される傾向にあります。発展途上国への渡航前等においては、予防接種を受けることをお勧めします。

A型肝炎ウイルスのワクチンは、2~4週間の間隔で2回接種し、約半年後に3回目の接種をすると免疫が強化され、5年間は有効といわれています。

 

【B型・C型肝炎】

肝炎ウイルスは肝臓に感染して炎症を起こします。炎症が持続すると慢性肝炎から肝硬変、さらには肝がん(肝細胞癌)へと進展する可能性があります。主な感染経路は、感染している人の血液や体液が皮膚傷口から入ることや性交渉の際に起きることが挙げられます。

 

B型肝炎の感染を調べるためには、HBs抗原の有無を調べます。陽性であれば感染していると考えられます。一方、抗体の有無を調べるためには、HBs抗体検査をします。B型急性肝炎を発症して治癒した人、あるいはB型肝炎ワクチンを接種した人は陽性となります。HBs抗体が陽性の人は、仮にB型肝炎ウイルスが体内に入ってきてもウイルスは排除され、肝炎を発症することはありません。B型肝炎に対するワクチンは6か月間かけて3回ワクチンを接種します。

 

C型肝炎ウイルスの感染の有無を調べるためには、HCV抗体を検査します。陽性の場合には感染していることになります。C型肝炎ウイルスに対するワクチンはありません。

 

【肺炎球菌】

肺炎球菌感染症とは、肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。主に気道の分泌物に含まれ、唾液などを通じて感染します。日本人の約3~5%の高齢者では鼻や喉の奥に菌が常在しているとされます。これらの菌が何らかのきっかけで進展することで、肺炎、気管支炎、敗血症などの重い合併症を起こすことがあります。高齢者の肺炎の原因菌として肺炎球菌が多いことから、国全体で予防接種が勧められています。65歳以上の方が対象になりますが、60歳~65歳未満の方で心臓、腎臓、呼吸器、免疫障害がある方は定期接種の対象となります。仙台市から助成が受けられる方もおられますので、詳しくは仙台市のホームページを参照ください。

高齢者肺炎球菌予防接種(定期接種)について|仙台市 (city.sendai.jp)

 

【帯状疱疹】

帯状疱疹は、皮膚にボツボツができて、その部分に強い痛みがでるのが特徴です。原因は、「水ぼうそう(水痘)のウイルス」です。日本の成人の90%以上に、この水痘ウイルスが潜伏していることが報告されており、潜伏しているだけでは大丈夫なのですが、何らかの要因で、このウイルスが目覚めてしまうと、帯状疱疹を発症するのです。2020/1月に発売された【シングリックス】は帯状疱疹専用のワクチンです。今までは、帯状疱疹の予防接種は、水痘のワクチンを使用していましたが、効果が弱いことが問題でした。そこで、開発されたのが【シングリックス】です。高価なものですが、今までのワクチンと比較すると明らかに効果は高いです。2回接種が必要で、1回目と2回目の間隔は2か月です。

 

【インフルエンザ】

季節性インフルエンザは流行性があり、流行が始まると短期間に多くの人へ感染が拡がります。例年12月~3月が流行シーズンと言われています。インフルエンザウイルスに感染することによって起こり、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れるのが特徴です。併せて普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳等の症状もみられます。子どもの場合はまれに急性脳症を起こし、高齢者の方や免疫力の低下している方では二次性の肺炎を伴う等、重症になることがあります。毎年異なるタイプのウイルスが流行するため、毎年ワクチンを打つ方がほとんどです。通常成人は1回接種となっております。仙台市から助成が受けられる方もおられますので、詳しくは仙台市のホームページを参照ください。

令和3年度高齢者インフルエンザ予防接種が始まります|仙台市 (city.sendai.jp)

 

【予防接種についての注意点】

・初めて予防接種を受ける方は、アナフィラキシー症状が出現する可能性がありますので、予防接種後15分間は院内で様子観察をさせていただきます。

 

・ワクチンは、生ワクチンと不活化ワクチンに分けられますが、生ワクチンについては、接種間隔に制限があります。

生ワクチン

麻疹ワクチン、風疹ワクチン、麻疹・風疹混合ワクチン(MR)、
水痘ワクチン、流行性耳下腺炎(ムンプス)ワクチン

不活化ワクチン

B型肝炎ワクチン、A型肝炎ワクチン、
インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチン

「生ワクチン」を接種した後は27日以上の間隔をおかなければ、次の「生ワクチン」の接種を受けることができません。生ワクチンを2種類以上接種する方は、同日接種可能ですのでご予約の際にお伝えください。

 

・新型コロナワクチンを接種してから2週間以上の間隔をおかなければ、次のワクチンの接種を受けることができません。ご予約の際に新型コロナワクチンを接種した日にちを確認させていただきます。

 

・上記以外のワクチンの組み合わせでは、接種間隔に関わらず次の日にでもワクチンの接種を受けることができます。

 

・接種から数日間は、接種部位が腫れたり発熱やだるさが出たりなど副作用症状がみられることがあります。ルール上接種可能な期間であっても、体調が悪かったり、接種部位の腫れがひどかったりすると接種できない場合があります。問診の際に医師が接種可能か判断いたします。

 

 
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